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2020/04/13

ステージチャンネルを始めて3ヶ月、

演劇のつくり手、役者さんを尊敬する一方で、

観劇する人たちの熱量に驚いたり

その真摯さに胸を熱くすることが多々あります。

 

の人たちが、おもしろい!

思った公演はなんなのか?

とても気になるお話を3名の観劇人たちに、

存分に語っていただきました。

今回は2020年の1月〜3月に

観劇した公演で心にのこってるものを

ひとり5本ずつ挙げていただきました。

大いに盛り上がった熱量そのままに

全4回にわたってお送りします。

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記念すべき初回の観劇人はこちらの3名!

(アイコンをクリックすると詳しい情報が見られます)

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野良うさぎ13号さん

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どんぐりマミーさん

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てっくぱぱさん

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2

「共演者」「Better Call Shoujo」「ウィッチ・キャスティング」

のら

では、僕は劇団晴天の「共演者」

これはてっくぱぱさんとかの大絶賛ってツイートを

見て観に行ったんですけど。もともと短編だった

話を出演者増やしての公演なんですよね。

僕はそっちは観てないんですけど。Twitterで

めちゃめちゃおもしろいって、てっくぱぱさんも

そうですけど、他の人も絶賛されてて。

これは高校演劇をやってた4人の女の子の楽屋だけで進められるストーリーで。

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マミー

演劇もの、劇団ものって

題材としてすごい多いんですよね。

 

のら

そうですね。

 

マミー

なのでよっぽど面白くないと、

「またか」って思って話に入れないんですよね、

だけどこれは劇団の話だけでなく、人間関係とか

個人の思うところとか、話としておもしろかった。

のら

よくある劇団の中のいざこざみたいな話

なんですけど、切り口がおもしろかったですね。

 

てっく

なんか近親憎悪っていうんですか?

近いからこそ苛立っちゃうみたいな。

 

のら

あ~。そう切実でしたよね。

 

てっく

あと最後にまなみ役の近藤さんが

「想像を超えろ!」とか言い出して。

近親憎悪とかそこまでになっちゃうと、

想像を超えるとこまでいかないとダメ、みたいな。

観てて痛かったですね。

 

のら

けっこう胸にくるものがありましたね。

 

劇団晴天は佐藤佐吉賞とかとられてるんですよね。

 

のら

「朝をつれてこい」という作品をぼくは観てて

それがおもしろかったんですよね。

でもこれを観に行った決め手は口コミでしたね。

 

マミー

口コミも気になりますよね。

 

観にいく決め手は口コミが多いですか?

 

マミー

それももちろんありますけど。

すごい盛り上がってるから観に行って、

やっぱりよかった!っていうパターンと、

そうでないパターンも。

 

一同

(笑)

 

のら

それはしょうがないですよね!

 

演劇って映画とはちがって、「今日見たこの回が」っていう些細な違いが起こり得えますよね。

 

マミー

ありますね、あとこっちの気持ちがとかね。

 

てっく

体調とかね。

 

のら

演劇ってよく言われるのが予告とか情報がないから行くのどうしようかって悩むと思うんですよね。

口コミって観た人の生の声だから、

てっくぱぱさんとか信じられる人の言葉だと

行こうかなってなりますね。

 

マミー

あとチラシの印象が重要ですよね。

どれだけ思いをこめてるかが、図れますよね。

 

のら

重要ですね、ジャケ買いじゃないですけど、

チラシ見ておもしろそうだなって感じる

ビジュアルはありますね。

あと、ぼくは役者さんで決めることも多いですね。

 

マミー

観にいく決め手ってわりと聞かれるんですけど、

いつも困るんですよね。勘かなぁ。

 

その勘をもうすこし分析すると、

なんか法則見つけられたりするんでしょうか?

 

3人

(笑いながら困る)

 

マミー

わたしはオフワンズが好きで、学生の時からずっと観てたんですけど。あとから気がついたのは、

作演の子が好きな映画や漫画が私も大好きだった。

 

一同

あー(納得)

 

てっく

なるほど。

 

ステージチャンネルに登録してくれた劇団の

カンゲキレビュー書いてnoteにアップしてるん

ですけど、その時に僕が好きな映画とか漫画を

載せていて、毎回これいるかな?って思うんです

けど、少しでもアンテナにかかる人が多くなるようにってこととこれを好きな人の意見なんだっていう前提を理解してもらいたくて。

のら

いいと思います。

 

マミー

いや、ほんっとにそう思います!

わたし、演出家は好きな映画をどんどんツイート

するべきだと思います。

 

てっく

なるほど~

 

シンクロ少女の名嘉さんは、映画とかいろんな

ところからエッセンスをひっぱってきて

(映画監督で言うと)タランティーノ的な作り方をしてるのかな?って。

観たあとにああやってツイートをしてくださると、

答え合わせができてすごい楽しいなって。

 

のら

シンクロ少女の「Better Call Shoujo

これはものすごいよかったですよね!

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マミー

いいですよね。

私も前にシンクロ少女の別の作品観たことが

あって、それもすごいおもしろかったです。

 

てっく

私もこれすごいよかったですー、脚本買いました。

「Better Call soul」という海外ドラマを意識して

作られているようですね。

 

終演後に名嘉さんにご挨拶させてもらったときも、

話したいのにヒクヒク嗚咽がこみあげて

もう何言ってるかわかんない状態で。。

一同

(笑)

 

てっく

あとこれ、観劇後しばらくして

野良うさぎさんの感想ツイートを見て、

ああそういうことなのか!って納得して。

 

(みんなでそのツイートを見る)

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あー、そっか!なるほど~。

あのラストがものすごいですよね!

 

のら

あれがなくても物語的には成立すると思うんです

けど、あの言葉があるっていうのが強烈ですよね。

 

マミー

盛夏火の「ウィッチ・キャスティング

映画からとったって言ってましたね。

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(つづきます)

のら

そうらしいですね。

 

マミー

その映画を知ってなくてもおもしろいので、

あとから聞いたら、ああそうなんだって

いうくらいで。知ってても知ってなくても

おもしろい、というのがいいなって。

 

盛夏火の「ウィッチ・キャスティング」は

どういうお話だったんですか?

 

マミー

団地の一室で行われるお芝居なんですけど、

観てるお客さんもなにかの集会に来たっていう

感じで始まるんですよね。

団地を盛り上げようっていう集会ですかね?

 

のら

うーん。なんですかね?

 

私たちも一員みたいに扱われるんですか?

 

のら

そう、こっちを認識してて

 

マミー

「みなさん今日はお集まりいただきありがとう

ございます」みたいな感じで始まって。

ちょっとホラーというか奇怪な現象が起こるとか

分かっていくというような状態で進むんですけど。

 

のら

どういう筋なのかむずかしいんですよね…。

実際に団地で行われるんですよ。劇場じゃなくて。

 

え!?

 

マミー

ご自身が住んでる団地で。

 

のら

2Kしかない部屋で、おそらく

昔ふすまがあったであろう所をとっぱらって。

だから15人くらいですかね、キャパ。

 

えーおもしろい!アトラクションみたいですね。

 

マミー

本当そんな感じですよ。

 

のら

ベランダからも誰か入ってきたりとか。

 

へ~本当にそれは観るというより体験ですね!

 

マミー

自宅演劇って流行ってるかわかんないですけど、

わりとあって。

 

のら

ありますね、古民家とか。

 

マミー

いろいろ工夫されててすごいなって思います。

「体験型」って感じですよね。

 

のら

公演までに諸注意みたいなツイートがあって。

「音を一切立てないでくれ」とか。「階段を上がるのも声を出さないできてね」みたいな。

 

一同

(笑)

 

そうですよね、団地ですもんね。

拍手とかどうするんですか?

 

マミー

なんかね、ふわっと終わるんですよ。

帰らされるって感じ。

 

それって団地の人から見たら、

本当に集会に行って帰る人に見えますよね。

 

マミー

隣の人からちょっと苦情がきたみたいで。私は今回2回目ですけど、前はそこまで諸注意なかったん

ですけどね。

 

その間になんか言われたんですね…。

いやほんと演劇でしかできないですね。

 

てっく

わたし今回この5本には入れてないんですけど、

おもしろかったのが、巨乳の彼女を創る

 

マミー

あー!行きたかったですー!

 

てっく

工場の3階のオープンスペースでやって、

あれはすごかったなぁ。

 

のら

ぼく観に行ったとき大雪だったんですよ。

 

え、けっこう裸になってますよね?

てっく

パンツ一丁。パンイチ。

 

のら

そうそうそう、雪が吹き込んでくるなか水を

かぶったりしてて。こいつら大丈夫なのか?って。

 

マミー

私は2、3年前に高円寺でやってたのを観て、

それもすごいおもしろかったですよ。

 

てっく

巨乳の彼女を創るっていうのは演劇ユニット?

 

マミー

そう。で、彼女をつくったら劇団解散っていう

 

一同

(爆笑)

 

明確な目的があるんですね。

 

マミー

その子たち多摩美の学生さんで。やっぱり学生は

おもしろいなって。今年の3月で卒業。

 

てっく

私行ったときは風が強くて、椅子が飛んじゃうんで

座るところを決めたら椅子が出てくるんです。

 

一同

(爆笑)

てっく

ぶるぶる震えながら見ました。

 

のら

内容はあってないようなものでしたけどね。

 

てっく

まつげはなんだったんだっていう。

(「まつげが伸びきっちゃった」というタイトル)

 

のら

まつげの話なんて一個も出てこなかった

気がするんだけどなーっていう。

てっく

それも含めすごいおもしろかったです!

(つづきます)
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