2020/12/12

演劇サロンプロジェクトなど

観劇者の立場から小劇場演劇を盛り上げたいと

活動なさっているどんぐりマミーさん。

あるとき「演劇の話がしたい」というツイートを見かけ、

それならば!とインタビューさせていただきました。

小劇場との出会いから、いま感じていることなど

マミーさんのふかーい小劇場愛。

全5回にわたってどうぞお楽しみください!

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マミーさんが好きな大学の演劇

(そして、できたのがこんな図)

ーちょっと解説をお願いしてもいいでしょうか?

 

どんぐりマミー

まず、劇団の養成所出身の人たちは新劇を多くやってる、

事務所の養成所出身の人たちはアクションエンタメみたいな作品を多くやっている。というイメージがあります。

 

ーあ〜(うなずく)ミュージカルは入ってこないですか?

 

どんぐりマミー

ミュージカルの劇評家が話していたんですけど、

ミュージカルの定義として、気持ちを歌にのせて表す。というのがあるので音楽を多用して歌うシーンがあっても、気持ちを歌っていないものは音楽劇という定義になるらしいです。ミュージカルとストレートプレイってわりと逆方向で、小劇場には少ない印象です。

あとは、平田オリザさんの青年団無隣館、専門学校出身の人たち、そしていろいろな大学出身の人たちがいる。

というざっとこんなイメージで私は掴んでますかね。

境界は曖昧なんですけど、明確に分かれてる気がします。

 

ー不条理劇はいかがですか?

どんぐりマミー

私は嫌いではないです。けど、史実をなぞらえただけのものはちょっと。やっぱり、作家や演出家の考察を観に行くわけで、それがないのだったら、現実の方が驚きに満ちてますからね。

ーおっしゃるとおり。

そして、マミーさんが好きなのは大学ですね!

 

どんぐりマミー

はい!

 

ー観劇者同士だと、よく「〇〇さんは早稲田好きですよね」とか会話が聞こえてきたりしますが、具体的にはどういう大学を挙げられるでしょうか?東京近郊の話になってしまうと思いますが。

 

どんぐりマミー
私がよく観に行く大学という理解で承知おきいただきたいのと、好みだけでなく上演数も多いのでという理由が大きいですが。こんな感じでしょうか。

早稲田はインカレだから他の大学行きつつ早稲田で演劇やってる人も多いし、なにしろサークルが8つくらいあるんですよ。やっぱり規模が大きいですよね。

あと、卒業する時に演劇を続けるかやめるかひとつの岐路ですけど、早稲田は続ける人も多いイメージがあります。

観劇者も早稲田観に行ってる人多いですしね。

ー大学に入って、どのくらいから自分たちでやり始めるんでしょうか?

どんぐりマミー

それはそれぞれで、大学1年生から作・演やってる人もいれば3年生くらいでやり始める人もいて。あと、社会人も入れるサークルもあるので。

 

ーえ!?

 

どんぐりマミー

急に30才になってから入りましたって人もいて、びっくりしました。仕事終わってから早稲田行って稽古して、という。

ーそれって、大学の設備も使えて若い人たちの刺激もあって、すごくいいですよね!

どんぐりマミー

そう。いいですよね!そんなに多数いるわけではないと思いますけどそういう幅も早稲田はあるんですよね。

明治はシェイクスピアプロジェクトがあって、シェイクスピアをちゃんとやってますよね。

あと設備として大きいのは、この4大学と東大はホールとかアトリエがあるんですよ。東大の駒場小空間なんて、すごい広いホールですよ。

教室でも演劇仕様になってる教室がある大学で、それも盛んな理由のひとつだと思います。

 

ー大学や学生の演劇って作品の主題にしても、過渡期にしか生まれない魅力が、余計に輝いて見えるのかなという気がします。あと学生のうちに何回できるかなという意識から一回一回の集中力が高いのかな、とか。

 

どんぐりマミー

それもあると思いますね。

あと、例に倣わないというか、他で見たことがない驚きの演出に出会うことも多いです。

ー探れる時間が多いし、設備もあるという強みなんでしょうかね。

どんぐりマミー

はい、やっぱり考える時間が多いんだと思いますし、それってすごいことなんだな、と。考えた形跡とか変化が見え隠れして、それを観に行っているという気持ちもありますね。

 

ー大学やサークルによって作風の毛色もそれぞれに特徴があったりしますか?

どんぐりマミー

あると思います。骨太なものが多い、とか身体表現ぽいものが多い、とか。

私は早稲田のサークルでいえば「演劇研究会」が好きなんですけど、入るなら「演劇倶楽部」に入りたいです(笑)。

 

ーそうなんですね

 

どんぐりマミー

「演劇倶楽部」はスパルタでもなく、身体性にこだわりすぎるでもなく、不条理に偏るでもなく、かつスタイリッシュで、バランスがよく見えるんですよね。文学性のある作家さんが多いと思います。人間失格の新解釈とか、金色夜叉を現代に置き換えてやったりとか。

「演劇研究会」は身近な題材をとったストレートプレイエンタメみたいな感じでしょうか。

ー公演のときは技術も自分たちでやるんでしょうか?

どんぐりマミー

だいたいそうだと思います。サークルに入ってからおもて方やりたい人と裏方やりたい人とに分かれるらしいので、自然に分業していくんだと。早稲田は舞台美術研究会というのがあって、彼らが作演を誰かに頼んで公演するというのもあるみたいですよ。外注ですよね。

 

ー何に重点を置くかですけど、大学選びは演劇やるにしてもけっこう重要ですね。

 

どんぐりマミー

そう思います!

たぶん卒業のときに8割くらい辞めていくと思うんですよね。

「就職するか演劇つづけるか迷ってる」って相談されることもあって、内定もらっていたけど、やっぱり…って俳優の事務所に入って、今ドラマに出てちゃんと役名ついてクレジットのって…っていう活躍を見ると、もう!

 

ー感無量ですね。

どんぐりマミー

はい。それに歳を重ねて露出が増える人も多いと思うから、本当にわたしの10年後のテレビ生活がなんて豊かになるんだろうって本当に楽しみです。

(つづきます)
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