2020/12/12

演劇サロンプロジェクトなど

観劇者の立場から小劇場演劇を盛り上げたいと

活動なさっているどんぐりマミーさん。

あるとき「演劇の話がしたい」というツイートを見かけ、

それならば!とインタビューさせていただきました。

小劇場との出会いから、いま感じていることなど

マミーさんのふかーい小劇場愛。

全5回にわたってどうぞお楽しみください!

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マミーさんが思う“第7世代”

ー歴史のことなのでもっと後にならないと精査されないし、あくまで個人の見解ですよという前提ですが、マミーさんが思う小劇場演劇第7世代って名前を挙げるとしたらどなたですか?

 

どんぐりマミー

たくさん頭には浮かぶんですが、3つだけ。

「排気口」「盛夏火」「中馬式」すね

 

ーおぉ!

では、それぞれ挙げた理由を教えていただけますか?

どんぐりマミー

「排気口」は作家の人が文章を書くのがものすごく好きなんだと思うんですよ。

本当にいろんな作家の本を読んでいると思うし、彼が書く文章もやっぱり独特で、オリジナリティを感じます。文学的にお芝居をやっている感じがしますね。

「盛夏火」は団地演劇というものをやっていて。制約を逆手に取って毎回どうやってお客さんを喜ばせようかという、試みも面白いですし。あと、作家の人が映画が好きなんですよ。作品自体も映画にインスパイアされていたり、ふんだんに工夫が盛り込まれているのが面白いし好きです。

 

「中馬式」はなんだろうな…おもしろいんですよね笑。

続けてく限りずっとおもしろいんじゃないかなって気がします。作家の人は少女漫画が好きで、ヒントを得ていることも多いみたいです。

 

ー総体的に第7世代ってこういう特色って今の時点で感じてることはありますか?

 

どんぐりマミー

うーん。これまでの系譜をあまり感じないことかな。この人はこの劇団の影響を受けている、というのが見えなくて。むしろ、演劇以外の影響を受けて演劇に落とし込んでいるという人が多いのかな、という気がします。

ー社会運動として小劇場ブームが生まれた当時は社会全体の風潮へのなんらかが演劇をやる動機だったとしたら、今はわたしのこと、あなたのこと、それぞれの生活圏がベースにある気がしますよね。社会として成熟してきているということなのでしょうけど。

どんぐりマミー

そうですよね。いま社会運動として演劇やるという選択肢はないですものね。

作り手も観る側もそれぞれの嗜好性に対して、細かくマッチングしていっているような。だから作り手側の裾野はすごく広がっていると思うんですよね。

 

ー小劇場の盛り上がりを感じにくいという人の声もありますが、それは社会全体として一つの方向を向きましょうという時代じゃないから(コロナのことを除いて)、盛り上がっている中心が見えにくいけど、その分裾野は広がっていると。

 

どんぐりマミー

はい、私はそう思います。だって、1週間にがんばって私は8本見れる計算なんですけど、それでも諦めてる本数のがはるかに多い!それくらい上演数が多いのに、盛り上がってないってことあります(笑)?

 

ー本当ですね(笑)。そんなに観て疲れるかと思いきや、観劇は活力になりますよね。

どんぐりマミー

本当に。「演劇は人を救う」じゃないですけど、やってる方も観てる方も救って救われてるっていう。

なんでしょうかね、あのエネルギー。

 

ー身体表現というか、肉体がそこにあることの力ですかね?

 

どんぐりマミー

あー。エネルギーが伝わってくるんですかね。

映画とちがうなって思うのは、観劇には「私だけを見る瞬間」があるんですよね。

 

ーと言うと?

 

どんぐりマミー

他のお客さんが誰もいなくなって、私と舞台の人だけの瞬間になるって感じることがあって。

私もすごい集中しているし、役者もこっちに投げかけてくれるという波長が合っている瞬間なんだと思うんですけど。そういう時は本当に感動します。

ーあ~、わかります。その作品の世界に自分の役割があるわけではないんですけど、でもその世界には自分も存在しているんだっていう感覚。

(つづきます)
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